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欲求のリアル
遊覧船 詩心が枯れた
何もなかったかのように
想いはリアルに飲み込まれ
あの子に直に触れたいその傍で
隣に座る眠たそうな子に
目移りする僕の心は恥の枝先
甘雫が落ちてきて懺悔する
ききょうの花が満開になる季節に
秋を知る
従順……永遠の愛……高貴な花が私に咲いた
微笑んで摘み取られた花弁
もしもあなたが愛への裏切りを躊躇せず
思いつきで異性を渡り歩くのなら
私は忠告するだろう
多様と言えども愛はそこにはありはせぬ
何故ならあなたは運命や永遠を諦めただけで
それは確かに存在しているからなんだよ
詩心が枯れても
愛は秋風の続きで遊雪を運ぶ
嵐は吹き抜け天災をもたらし
心を和ます同情へと変えていく
あなたが求めてるのは善良な自身で
それは愛する人そのものだ
それはあなたのそのままの姿だ
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