もう、詩なんて書かない
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もう、詩なんて書かない

彼女は私の遺伝子変えた 展開されゆくプログラミングだ 彼女は空色私にくれた 薄こけた美しい空色と 立ち込める憂鬱な揺らめきが お日様の意味教えてくれる 燦々と萌ゆる 日なたは彼女であろうとも そこが日かげであろうとも 私は植物 アベコベの花 常に彼女を見つめては 違う誰かに咲ってみせる 彼女が受けた屈辱を 気丈なあの子に振りまいて 撒いた矛先彼らに向けて ひらり舞い交いトドメは射すよ ああ、ああ、逆光 紫外線のピストル、赤い弾丸 蒼い夏と怨むは桜 国にあれどもぶち巻かす戦艦 大和にお日様あの子にアラレ 雛あられ、彼女は現われ 日が没するなら怨みのように 我が幻想の旗上がる ここは国家ださながらに その王冠よプリンセス 全ての破壊はこの手から 砲弾弾けて孤独を引き裂く 痛みに乗せるよニヒリズム その美しさで神父を殴る 愛情全て賭けるなら 何百倍の祈りすら 何千人の女すら 決して彼女に届かない 何万人の王妃すら 彼女の栄光侮れない 笑えよ王家さプリンセス 旗を揚げるこの私 なぜなら彼女にお日様を 呉れてやるよと言わされた カラクリナイフの傷口が 治る頃にはアベコベの花 蒼き宜しき魂は 彼女の中にも留まれない この国にいま結ばれたのは 遡らずとも知り尽くす 我が身に痛まれ泣いてた地獄 負けることなきその魂を 三千年へと結ぶため 私はこの詩を書いている この身で私を生きている 彼女が祝福望まぬのなら もう、詩なんて書かない 忌々しい春が過ぎてゆき 彼女が蒼く吹き抜けて 万物に届きわたること 叶えてみたいよ遺伝子が 書きかわってしまうその前に 祝福の意味を覚えてね 彼女の冠よく見れば それは茨さプリンセス 薔薇の香りはよもやなく 言えばいいのにhallelujahと 私の存在なかれども 永久に愛され満ちゆく時に 彼女は幸いなることだろう もう、詩なんて書かない もう、死なせることはない 2016.7.31