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前著「妖怪さいえんす~妖怪を科学する~」で、小人妖怪としてクロッポコ人を紹介しましたが、彼らの身長は約130センチで、アフリカのピグミー族の人達とあまり変わりませんね。
そこで今回「妖怪らぼらとりぃ~妖怪を科学的に見てみよう~」の一発目は、さらに小さな妖怪達を調べてみたいと思います。
妖怪に詳しくない人でも、一寸法師や親指姫なら知ってるでしょう。
一寸法師は一寸と言いながら、お椀の船に乗ったり縫い針を刀代わりに使う位ですから、実際には三寸、約9センチはあったでしょう。
親指姫も外国人の手の大きさを考えると7、8センチ程でしょうか。
また、近年芸能界で話題になり、全国で目撃例が出た「ちっちゃいおっさん」も、彼らと同じ位の大きさみたいですね。
妖怪の世界では、雨の時にフキの葉の下で雨宿りをする北海道のコロポックルや、盃を頭に被り、僧侶の姿をした小人が行列になって歩く猪口暮露(ちょくぼろん)、雨を降らせる事ができる波小僧も小人妖怪です。
それではちょっと生物学的に考えてみましょう。
どの妖怪達も、身長は7~10センチ程度でしょう。
分かりやすく、平均を常人の1/20、8.5センチと考えると……
体の体積は1/20の3乗で1/8000になるのに、体の表面積は1/20の2乗で1/400にしかなりません。
と言うことは………体表面からの体温の放射が大きすぎて、常に食事をし続けてカロリーを補充しないといけません!
とても出歩いて人間をビックリさせる余裕など無いでしょう。
では、なぜ世界中の人々が小人の妖怪や妖精を見てきたか?
調べてみたら、恐ろしい事が分かりました。
それが「レビー小体型認知症」!
「レビー小体型認知症」とは認知症全体の約20%を占め、アルツハイマー型認知症に次いで多い認知症です。
特種な蛋白質で神経伝達が妨害されて起きます。
小人が見える以外の症状としては、
・初期症状として物忘れが増える。
・間違った認識をする。
・頭がはっきりしている時とそうでない時があり、それを繰り返しながら症状が進行していく。
等が上げられます。
つ・ま・り・~「ちっちゃいおっさんを見た!」と言って喜んでる芸能人や一般の方々は認知症に気を付けた方がよろしいでしょうねと言う事で。
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