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友梨佳は「ああ、白石さん。ありがとう。ずっと私を見ていてくれたの。私もう一度恋できるかもしれない」と答える。
「結婚を前提に付き合ってほしい。友梨佳の気持ちが落ち着くまで私はずっと待っているから。慌てないでいいよ。私と一緒に新しい旅に出かけよう。今度は家族3人で行く旅に出かけよう」と言う白石の顔はほのかに赤みを帯びていた。
友梨佳の目からは涙が流れ落ちていた。
それは悲しみでなくうれし涙だった。
友梨佳にとって仁の事が薄らいでいくのを感じていた。
人生と言う不思議な迷宮を彷徨う旅人はいつしか出口を求めて運命の人に出会うのだろう。 終わり
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