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試合の帰り。相鉄線に乗っていた。
電車は空いていて、迷惑がかからないと思ったのか2年の部員がバカ騒ぎをしては、キャプテンの田中に注意されていた。小動物的外見でマスコット的な位置づけにいる僕の一つ下、二年生のマネージャーの友野友梨は僕の正面、田中の隣に座っていた。
試合は僕のソロホームラン以外バットから快音が聞かれることもなく、28人の打者で終了した。1―7で完敗。
試合後のミーティングで武田の機嫌はすこぶる良く、たった一点でもあの杉田からよく取ったと絶賛していた。
釈然としない。僕は武田の賭けに加担しただけなのか。
ボーッとしていたら不意に隣に誰かが座った。
華子だった。
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