夜中にクマがケーキにイチゴをのせています

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「本当のところどうなんですか？」
　僕に突っかかるのを諦めて友野は華子に詰問した。華子は意味深に笑顔を作った。

「……内緒。細かいことは気にしない気にしない」
「何も細かくないですよ。相原先輩と吉岡先輩がちゃんと公言しないから、傷つく人が後を絶たないんですからね」
　華子は度々男子生徒に告白されては、例外なく振ってしまう。高倉台高の七不思議。華子の恋の相手は誰なのか。誰になるのか。
「中にはイケメンだっていたのに、全部フっちゃうなんて勿体無いですよ」
　私だって彼氏が欲しいのに。唇を尖らす友野の肩を華子は軽く叩いた。

「ユリちん、そんなにカッカしないの。可愛い顔が台無しだよ」
　華子は友野のことをユリちんと呼んでいる。