夜中にクマがケーキにイチゴをのせています

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　終盤。格下の相手。杉田の真剣過ぎる表情が異質だった。
　武田と相手の顧問の間で何かしら賭けのようなやり取りがあったのではないかと推理していた。

　うちの杉田の球なんてまともに打てないよ。そんなことないだろ。出会い頭っていうこともある。まぐれで打てるほど柔な球じゃないから大丈夫だって。だったら一つ賭けでもするか。

　推理どおりなら弱小野球部相手に杉田を投げさせる謎が解決する。
　そして賭けを成立させるため、杉田に高いハードルが設定されたのだろう。低く見積もってもノーヒットノーラン。妥当なところでパーフェクトゲームか。
　途端にバカらしく思えた。ただの茶番だ。