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わたあめ姫がかき氷屋に抜擢されたのには、理由がある。
「うふ。かき氷機から出てきた氷に……えーいふわー」
わたあめ姫の『なんとなく全てをふわふわな感じにしてしまう』ふわりん魔法のタクトがクルリと回る。
ふわわしゃらら~ん♪
「プッギー♪ わたあめ姫すごーい」
ただのシャリシャリかき氷が、見た目も味わいもふわふわなフラッペに大変身。
「これにオレンジリキュール、パパイヤマンゴー……ハイビスカス。『真夏の酔いどれ天使・トロピカルフラッペ』完成ふわー」
「おいしそー。それ、カイとハチが一緒にいるお客さんの分だぉね? 持ってくから背中に乗せてプギ」
背中のお盆に、トンと重みがかかる。
「大丈夫ふわ? お二人は何番パラソルに?」
「2番。あそこのお姉さんたちにネックレス売りつけてるプギ」
食べ物をご馳走しながらカイが商談に持ち込み、ハチがそれをサポートする作戦だとか。
「ふわー……あのお二人にかかったらみんな買っちゃいそう。あ、二人ともパーカー脱いだふわ。息もぴったり」
「でそー? なんでケッコンしないのかなー」
「ふわ……?」
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