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「はいニャ♪ まいどニャリン♪」
「きゃわたーーん!」
それでも営業用にゃんこスマイルで対応する。
ヒゲとしっぽがフルフル震えようとも、そこはプライドにかけておくびにも出さない。
「ヌコリン、次の8番の分、これプギねー?」
アタチは用意されていたアツアツの焼きそばを背中のトレイに乗せた。
「うむ……ちゅと休憩にするニャ……」
「わかたプギ。ヌコリン、舌出てるけど大丈夫?」
「大、丈……。だが今は話しかけニャいで……」
「ヌコリンさま、こっち向いてくださいふわー」
「ニャ……?」
ふいに聞こえたわたあめ姫の声に、ヌコリンがユラーリ……と頭を巡らせた。
シャクッ
涼しげな音を立てて彼女がヌコリンの口に突っ込んだのは、空色をしたふわふわ氷。
「…………」
「これでリフレッシュですふわ」
微笑んで、わたあめ姫は傍らのブルーハワイフラッペをまた両手いっぱいにかき集める。
「次はチョメさんふわー」
「アタチもさっきもらったの。おいちかったプギー」
「…………」
わたあめ姫がコーラ屋さんの方へ飛んでいく。
それを見送ったヌコリンは、また火力を上げて鉄板に新たな野菜をぶちまけた。
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