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「プギ? 休憩は?」
「いらんニャリ!!」
「なぁに急に、変なヌコリーン……」
「去年ーよりも♪ ヌ・コ・はー本気になるぅー♪ ニェス!」
よくわからないけど、元気出たならいいか。
アタチは焼きそばをお届けに、8番パラソルに向かった。
「っぴー。チャーコさん、頑張ってますっぴねー」
よっぴぃさんに声を掛けられて振り返ると、そこに彼の姿はない。
「……プギ? いま確かに……あ、アッチにいる」
斜め向こうでゴミを集めている。と思ったら、瞬きしている間にまた見失ってしまった。
「っぴー。チャーコさん、こっちのお客さまフラッペ追加ですっぴー」
「え? プギッ!?」
今度は目の前のパラソルからみかん色のフカフカが、テテテ……と走って来る。
「忍者ハム……プギ」
総監督は瞬間移動を習得しているらしい。
「手伝いますっぴ。これは8番パラソルですっぴ?」
「よっぴぃさん、働きすぎプギ……。どうしてそんなにどんばるの?」
彼はアタチの背中から焼きそばを持ち上げ、ふにゃっと笑った。
「ウチは、三匹のお姫さまに対し、王子さまは一匹なんですっぴ」
「お姫さまはママさんと娘ちゃんたちで、王子さまって……よっぴぃさん? ぷきゃきゃきゃ♪」
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