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-一松side-
十四松「一松…」
うるさい…僕のことはほっといてよ…
十四松「が、学校行こうよ…」
一松「行かないって言ってるだろ…」
十四松「でも、一松今まで頑張ってきたじゃん!!」
一松「どうだっていいんだよ…」
もう、外には俺を認めてくれるやつなんていない…
十四松「そんな言い方…ッ!!」
一松「大体、うるさいだよ!!お前は!!」
十四松「(ビクッ)」
一松「いつもオドオドしててさ!!ビービー泣くし!!同情とかいらない…」
十四松「ご、ごめん…」
一松「…ッ!お前のそういう優しいと思ってやってるとことか嫌いだ…!!お前なんて消えればいいのに!!」
十四松「…ッ!!いち…ま…つ…」
一松「…ッ」
僕は今になって自分が言ったことに気がついた…なんで、こんなこと言ったんだよ…嘘なのに…
一松「十四松…ッ」
十四松「ごめん…一松」
一松「…ッ!!」
僕に謝った十四松の声はえらく乾いたような声だった…
急いでふすまを開けると十四松はもういなかった…
僕は十四松に嘘を吐いてしまった…戻れないような取り返しのつかないことをしてしまった…
時効なんてやってこないんだ…僕が十四松らしさを奪ってしまったから…
それから数時間後、十四松は変わってしまった…
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