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陸が動き出す。彼女の襞という襞が吸盤の
ように吸い付いて離れない。彼女の奥へ、
更に奥へと誘われる。
「気持ちいいよ、杏奈。」
「あたしも。」
杏奈の奥で何かに当たった。杏奈は歓びの
あまり叫びそうになる。
「もっと、もっとして。感じるの、すごく
感じるの。もっと。」
耳元で囁く杏奈の声が陸に火をつける。
彼は杏奈を押し倒すと覆い被さり、彼女の
奥を狙って突いた。その度に杏奈は身体を
震わせる。二人の押し殺した声と身体が
ぶつかる音と隠微な水音だけが部屋に響く。
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