冬の間に出来る事

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さて、実果の願い叶わず ちゃんと覚えていた子供達は 朝から元気いっぱいだ それにしてもこんな真冬に オバケグモが活動してるのかと聞けば 昆虫系の魔物は寒さ暑さに強いらしい 残念な情報である。 そして行先はローグ南の森と ずいぶん近場だった 簡単に会いに行ける場所で つくづく残念な実果は トボトボと皆の後をついて歩いた 森に着いてゴブリンを蹴散らし 植物系の魔物を蹴散らし いよいよオバケグモとご対面。 と、言っても こんな大勢では警戒されるので 精霊に着いて行くのは1人。 これはエルフの血を持つサチに決まった 純粋な人間と精霊の組み合わせよりは 警戒されにくいだろうとの事で サチも特に嫌がらなかったので アッサリ決まった 実果だったらゴネたかもしれない。 サチ以外は草むらに隠れて交渉を見守る 巨大なタランチュラみたいな姿に 実果は失神寸前である そしてヤエがなぜか大興奮で もはや意識を保つのに精一杯な実果の代わりに ハルが予備のクッキーでヤエの気を反らす そんなこんなで無事に交渉が終わり サチがニコニコ顔で糸玉をgetしてきた 顔色の悪い実果を気遣って とりあえず森を出て街道を歩きながら ヤエになぜ興奮してたのか聞いてみたら 「アレ、おいしー匂いがした」 と言って皆を驚かせて 次回からヤエと実果の留守番が決定した
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