冬の過ごし方

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とうとう暦が冬の月になり 今日は その1日目。 子供達の誕生日である。 イチにも帰ってきてもらい 例年通り レストランでお祝いする サチ 15歳 イチ 13歳 アレス 9歳 風人 8歳 ライト 7歳 リナ ルナ レナ 6歳 ソラ 5歳 ヤエ 1歳 子供が10人もいれば プレゼントを買うのも ひと苦労で 朝から街に来ていたハズなのに 昼食や休憩を挟みながら買い物をしていると 全員分、揃う頃には すっかり夕暮れである これには子供達も疲れた様で 来年からは お揃いのモノにしよう なんて話し合っていた。 そして ペコペコのお腹を シェフの美味しい料理で満たして ひと息ついた時 遠慮がちなノックと共に ウサギの獣人ハーフの見習いさんが おずおずとワゴンを運んできて その後ろにはニコニコ顔の店長 もうデザートも頂いたのに と、ハテナがいっぱいの実果一家に 「この子の成長を見てやって下さい」 と、優しい目で見習いさんを見る店長に コクリと頷く見習いさん。 「お、お誕生日おめでとうございます」 そう言ってワゴンから取り出したのは 木の実たっぷりのホールケーキ。 それを見た子供達は大歓喜で拍手喝采 店長も嬉しそうに眺め 実果とハルも顔を見合わせてニッコリ 素敵なサプライズに 笑顔いっぱいでケーキを堪能して 楽しい1日となった。
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