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ハルの指名依頼と言うのが
ローグ領の次期領主
レオナルドの誕生日パーティーへの参加
護衛ではなく招待客としての参加なのだ。
しかも
領民は領主からの招待など
よほどの事がない限り断れないが
指名依頼は断る事が出来る
これは子沢山の実果一家に
無理はさせたくないという現領主の心遣いだと
ギルド受付嬢ジュリアが言ってたらしく
あの優しい顔を思い出し
実果も子供達もフワッと笑顔になる
そして
｢断っても良いのでしょう？
そんなに嫌なら お断りしたら？｣
実果が優しくハルに言うと
｢現領主様はな
これほど気遣って下さったのだがな
それを知った次期領主がコレを。｣
そう言ってハルがボックスから出したのは
実果宛ての普通の招待状で
実果の参加は免れないモノとなり
更にパーティーは基本 パートナーを伴うモノ
実果のパートナーとして
ハルの参加も決定し
現領主の心遣いは無意味になってしまった。
｢パパは指名依頼が嫌なんじゃなくて
領主様の優しさを無駄にするのが嫌なんだね｣
ニコッと笑うアレスに
ハルは困った様に笑って頷く
｢それにパパとママが居ない間
僕達だけになるのが心配なんでしょう？｣
と、ライト。
それにも困った様に頷いたハルだが
風人の
｢ドレスを着てお化粧して綺麗になったママを
次期領主様に見せるのも嫌なんでしょ？｣
なんて言葉にガックリと項垂れるハルだった
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