冬の過ごし方

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「ただでさえママは綺麗なのに 次期領主の為にオシャレするのかと思うと… それにパーティーは夜なんだ 夜を子供達だけで過ごさせるなんて… ヤエのお守りだって 子供達だけでは辛いだろう ようやく1歳になった子を置いて パーティーなど… はぁ。行きたくない」 項垂れたままブツブツ言うハルを置いて 実果と子供達は会議を続ける まず、イチに帰ってきてもらう それからローグの街の黒猫に お願いして ケットシーを呼んでもらおう 後は実果達が留守の間 子供達が安全に過ごせる場所なのだが やはり御神木様の所が良いだろう と、決まりかけたところで レナが おずおずと手を挙げる 「あの… 精霊さん達がジルさんを呼べと。 ジルさんなら信用できるし お強いから賊などが現れても大丈夫だと」 実果とハルは なるほどと思いながら 他の子供達の意見を聞くと 「「「イチ兄ちゃんが良いって言うなら」」」 見事に予想通りの答えが返ってきた イチの信頼は揺らぐ事はない様だ とりあえず 今日は もう遅いので 明日、連絡しようと言って 会議を お開きにした
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