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「あれ、俺が入って、20人ですか?」
「そうだ」
そこんとこ気になったから聞いといた。しかし20人いてその全部がプレイヤーキラーとは.....。普通にゲームをプレイしてるプレイヤーからしたら恐怖しかないな。
今はゲルドさんにこのギルド施設の案内をしてもらっている。医療施設や武器庫、練習場まであり、ファンタジー世界のギルドまんまじゃん!と突っ込みたいぐらいに凄い。
このギルドはメンバーそれぞれの部屋があるらしく、俺もあるという事だった。
「ここが君の部屋だ。好きな様に使いたまえ。あと、このアイテムを外ではつけた方がいい。ギルド名を隠す物だ」
ゲルドさんから腕輪のような物を渡された。それを着けてみると、頭の上の名前の下が黒くなっていた。このアイテムを着けないと、ここに所属ギルド名が書いてあるのだろう。
新しい俺の部屋に置いていくアイテムを出して、部屋の何でも収納ボックスに入れておく。どんなサイズでも何個でも入る便利な箱だね。
それから部屋をあとにして、この建物の出口に向かった。記憶力は良い方なので道はきちんと覚えている。
出口付近、背中に殺気を感じてすぐさま”偽りの我”を発動。
次の瞬間、身代わりは背中からナイフで一刺しされて消えてしまった。刺したのは.....20代の女。名前は.....ベルリンっ!?このギルドのマスターじゃねぇか。確かに”偽りの我”無かったら一秒で殺されてましたー!
「あれ?なんだこれ」
身代わりを殺して、ドロップを確認しようと思ったが出来なかったよう。今の内に、そ~と出口に近づく。
「ねぇ君。あったことあるよね?」
ビクッ!........いきなり話しかけられたからびっくりしたわ。えと、会ったことあるっけ.....?
........。
そうだっ!そういや24時間のテストの時に会ったよ。センカをフィールドに置いていった後に何度かプレイヤーと戦闘してた中の一人だ。
背中から斬りかかられて、防いだら、直ぐに逃げられたんだった。
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