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だがしかし、”黒騎士王”の鎧はところどころにヒビが見える。動きも段々、鈍くなってきた気がする。
俺のほうは全回復ポーションが残り一本。それ以外の回復ポーションは全部使ってしまった。十分間だけポーションを節約せずにふんだんに使って攻撃をしてたら、ポーションがほとんどなくなってしまったのは五分前の話。
自分で状況を整理して気付く。今けっこうやばいじゃん!ああ・・・もうちょっとポーションを節約すればよかった。
「よし、倒すぞ!」
「ゴォォォォォ!!」
「喋った!?」
結構びびった。一時間ほど喋ってなかったのに急に叫ぶんだもん。
”グランカイゼン”を構えて距離をつめて突攻撃。フェイントを掛けたため”黒騎士王”は防御できずに直撃。”黒騎士王”は反撃を試みて、斬りかかってくるがこの攻撃はもう何度くらったため避けれる。
「なっ!?」
身体をそらして攻撃を避けた瞬間、”黒騎士王”は蹴りをかましてきた。今までの行動パターンとは違う。突き攻撃とは違いあまり吹っ飛ばされなかったため、俺は痛みでその場にひるんでしまった。
それがあだとなり、”黒騎士王”の蹴りをもう一度食らう羽目になった。急いでライフゲージを確認。ゲージは赤でもうかすれて見えないほど少ない体力だった。
回復ポーションを取りたいのはやまやまなんだが、そんな暇はない。何とかしてこいつを離れさせるか
自分が離れるかしなければいけない。
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