廃トンネルにロマンを求めて

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「―だから私は旅に出たのですよ。未成年という事で見逃して下さい刑事さん」 「……いや、俺刑事じゃなくて巡査なんだけど…💧」 今、私は廃トンネルから少し離れた村の駐在所にいる。タイミング悪く見回りに来たこのお巡りに入る所を見付かり強制的にここまで連れて来られてしまった。 なんたる失態。 「それに某県某市某区って「某」じゃどこか分かんないからちゃんと住所教えなさい」 「情報漏洩に厳しい昨今、容易く教えるとでも?」 「いやいや親御さんにも連絡しないとだから💦何?家出なの?」 「いえ、ちゃんと許可は下りて出ましたけど。予定では幽霊か怪奇現象に遭遇し次第帰宅予定という事で」 「そんなんでよく許可下りたな!」
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