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“誰か”が誰かなんて、
けっこうどうでもいい。
藤原さんや
兄嫁さまのことを知った
私の心労を、
桃さまに味わわせたくないだけだ。
桃さまの顔が見たい。
すごく会いたいけど、
会っても体を合わせて
ハアハアするくらいしか
今日の私にはできそうにない。
……いや、
別にそれでもいいんだけど。
私に復讐するために
戻ってきた純心みたいなものが、
桃さまに隠しごとをするのは
いやだとだだをこねる。
私、
いい歳して、
ほんと恥ずかしい女。
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