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今日はずっと、
思い出せる限り
私自身の人生を
さらっていたのだろうか。
自覚はなかったけれど、
そうでもなければ
今ごろこんなところに
足を伸ばしはしなかった。
私は自分が思っているよりも
ずっと残酷で
人でなしの人間で、
女だ。
いや、
あるいは女という生き物が
もともとそういう性質を
持っているのかも知れない。
幸運にも、
自分がそういう貌(かお)を
持っていることを
知らずに終える生も
あるのかも知れない。
私は10年ほど前、
自分の中のそういう部分に
出会っていた。
けれど、
幼さが私の目を
曇らせたのだ。
残酷というより
ほかない、
哀れなまでの
無邪気さで。
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