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「黄泉の国へ行く前に・・・」
スサノオはイザナミの命の居る黄泉の国へ行く前に、姉の天照大御神に会って話をしておこうと天に上ります。
ところが、その様子を見た天照大御神はスサノオが自分の国へ攻めに来たと勘違いし、「戦闘モード」となってスサノオと対峙します。
スサノオは
「自分は潔白だ!」
と天照大御神に言いましたが、信用できない天照大御神は
「では、ウケヒで身の潔白を証明しよう」
と提案します。
ここからが、「ウケヒ」の話です。
まずは、天照大御神が、スサノオの命の「剣」を3つに折り、それを口に含んで噛み砕き、霧の様に「唾」を吹きつけると、そこから3女神が誕生しました。
次に、スサノオの命が天照大御神の身に着けている「玉」を口に含み、噛み砕いて、霧の様な「唾」を吹きだすと、そこから5柱の男の神が誕生します。(神様は「人」では数えず、「柱」で数えます。)
天照大御神が言うには・・
「先の3女神は、スサノオの命の身に着ける物から生まれたので、スサノオの子供なり。後の男神5柱は我が子ぞ。」
と宣言します。
スサノオの命は、
「可愛い女の神が生まれたのだから、私の潔白が証明された」
と、高天原ではしゃいでしまう・・
高天原の田んぼの畔(あぜ)を埋めたり、大事な儀式を行う社殿にクソをしたり、儀式に使う服を織っている建物へ皮を剥いだ馬を投げ込んで織姫を死なせたり・・
この様子を見た天照大御神は「天の岩戸」へと姿を隠してしまうのでした・・・
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