2.古事記を読み解く「ツール」

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「ウケヒは天照大御神とスサノオノ命の子作りの話」 まぁ、口語訳で読んでしまえば、それはそれで神秘的な話で終わってしまいます。 他のエピソードでは男神と女神が「まぐわい」をして(すなわち性交して)新たな神を産むのが普通です。 ですが、天照大御神とスサノオノ命は実の姉弟なわけです。 神聖な神に「近親相姦」をさせるわけにもいかず、こういった「ウケヒ」という行為を行って、「神を産ませた」という苦肉の策・・という解釈もあります。(おそらくは、それが主流の解釈なのでしょう) 相手の身に着けている物を口に入れて、噛み砕き、吹き捨てるその先に、神様が生まれる・・ この動作が何度も何度も繰り返し(計6回)書かれている・・ 個人的に「そこに何かがある」と勘繰ってしまうわけです。
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