第2章

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「おはよう。 私、南條 白雪って言うの。 あなたは何ていうの?」 その私の発言に、周りはザワザワと騒ぎ出す。 「白雪、僕との約束は」 慎太郎が、早速口出しをした。 「守ってるじゃない。 慎太郎、私のやることにそんな何でもかんでも口出しをしないでよ」 さっそく口を出された私はご機嫌斜めだ。 「慎太郎は、過保護すぎるのよ。 私だってもう、高校生よ。 いい加減にしてちょうだい」 せっかく、この学校に来たのに友達ができないなんてごめんよ。 「・・・・・・お前、俺に聞いてるのか?」 そう口を開いたのは、後ろの席の男だ。 「そうよ。 あなたに聞いてるの! 名前は、何ていうの?」 答えてくれたことが嬉しく、私はニコニコ笑いながらそう言った。 「・・・・・・・・・凛(リン)だ」 「凛! そう、凛ね! よろしく、凛」 名前を教えてくれた事で、私の機嫌は最高潮にいい。
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