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「瀬川に、子供がいたの?
第一、条件はそんなことでいいの?」
おじいちゃんが、つけた条件は執事である瀬川の息子を私と同じ学校に通わせることだった。
「元々、あいつにはお前の専属執事にと考えていたんじゃ。
今から、一緒にいても問題あるまい。
年も同い年じゃから、学年も同じじゃし
儂の権力を使えば、同じクラスなど容易いからな」
「確かにそうね。
分かったわ。おじいちゃんのその条件を飲むわ。
おじいちゃんに、二言はないのよね?」
「もちろんじゃ。
お前には、嘘はつかん」
「じゃあ、おじいちゃん私
高校は藍里(アイリ)学園に通うから」
「何じゃと!?
いかん、絶対にダメじゃ!
お前、藍里学園と言ったらこのあたりでも有名な不良高じゃ!
お前が、危ないじゃないか!
絶対にダメじゃからな!」
おじいちゃんは、血相を変えてそう言った。
「いま、おじいちゃんに二言はないって言ったじゃない。
嘘つく、おじいちゃんは嫌いよ」
「じゃが、藍里じゃよ?
お前の身が」
「嫌よ。
私は通うって、もう決めたの。
絶対に覆さないしもう願書も出して合格もしたの。
だから、私は藍里に通うの」
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