5人が本棚に入れています
本棚に追加
まるでちーちゃんは僕の幻想だったかのように消えた。
本当に幻想だったのかも知れない。
僕以外の人間はちーちゃんなんて人はいなかったかのように日常を過ごしていく。僕はその流れに流れ、流され。
失って分かったこと。僕は、ちーちゃんが好きだった。
人として。――「」として。
「」だった。一度だって言わなかったけれど。
言いたくなかったけれど。
ちーちゃんと僕は「」だった。
どうしようもないくらい、大切な人だったんだ。
僕にとって、ちーちゃんは僕の大事な人だった。いなくなって僕は初めて知った。
ちーちゃんと一緒にいていやだったことなんて一回も無かった。
そばにいるのが当たり前だと思っていたから、失った時のことさえ考えていなかった。
最初のコメントを投稿しよう!