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私は氷の世界に住むルル。お母様は氷の女王様。私は次期女王になるための勉強に毎日励んでいる。私はある日不思議な出会いをした。私の世界には訪れることの無い「夏」という季節が突然やってきた。
「あつい、暑すぎるよ!」頭がぼーっとする。早く元の世界に帰りたい。夢なら早く覚めてほしい。
「夏なんてなくなればいいのに」そもそもなんで氷の世界で夏なんてくるのだろうか?私は不思議な気持ちとは裏腹に原因を調べることにした。
ふと頭をよぎったのがお母様のことだ。病気にでもなったか悪魔にでも取り付かれたか…。私は足早にお母様の所へ行った。
「あら、ルルどーしたの?」お母様は元気だった。
「お母様大変なの。夏が、外が夏に変わっちゃったの」ルルは慌てて話をした。
「ルル何を言ってるの?この世界はずーっと夏なのよ」お母様は何を言っているのだろうか。
どうして…。夏の原因はお母様ではなかった。夏を早く消さないと私が暑さでおかしくなってしまう。
「誰か誰か助けて…あつい…あつい…」私は意識がなくなっていった。
「ルル!ルル!起きて」誰かの声がする。お母様?私は夢を見ていたのだろうか。
「ルルあなたは勉強しすぎて40℃の熱が出て2日間寝たきりだったのよ!」お母様はルルの看病をしてくれていたのだった。
「お母様、私、夏という季節の夢を見たの。凄く暑くて氷の世界とは全然違う世界だった」ルルは夏をもっと知りたいと思った。この夏がこれから氷の世界に大きな影響を及ぼすとは、まだ誰も知るよしもなかった。
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