プロローグ

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 例えば、女性が私に近寄り、こう叫んだらどうだろう。 「――アンタは何やねん!」  ツッコミ精神あふれる彼女が何故聞いてきたかはわからない。だって、それは夢なのでしょう? 夢ならそれでいいじゃないか。きっとからかっているのだろう。別に私には彼女の人生はどうでもいい。私は私の人生を生きるだけで精一杯なのだから。  私が言えることなんてたった一つだけだ。   「だって、私はアイドルだもん」  アイドルとは一体何なのか。  そもそも私はどういう人間なのか。  面白くもなんともない話をこれからしよう。  きっと何も面白くなんてない。
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