三夜

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このまま立って話しているのもなんだし。 あまり長くなりそうなら、店の営業時間も気になるし。 「あの、うちに来ませんか。」 「へ・・・」 「この近くで、居酒屋をやっているんです。そこでよければ、話くらい聞きますよ。」 関わっちゃったしなあ。 ここで放り出して、別の人に同じようなことをするのを放っておくのもどうかだし、万が一道路に飛び出して本当に車に轢かれるようなことがあったら、大変なことになる。 俺がゆっくり歩き出すと、男はあとをついてきた。 やっぱり、本気で死ぬ気だったわけじゃあないんだなあ。 まあ、話くらい聞くさ。 あとは・・・お客さんが来る前にどうにかなるかだな。 ・・・ヤタにも頼まないといけないか。
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