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「毎日、仕事を探して歩き詰めで・・・いっそのこと死んで私の保険金を母の治療費に当てられたらと・・・」
そう言ってずびーっと鼻をすするので、俺はそっとティッシュボックスを差し出した。
どうにも胡散臭い気がしてならない。
しかし、本当の話だったら、ここで邪険にすると本当に店から出たあと車に飛び込みかねないし・・・
俺は、炊きたてのご飯に焼いてほぐした塩鮭を合わせてお茶漬けを作り、田貫さんに出した。
田貫さんは、ありがとうございますと何度も頭を下げ、熱いお茶漬けに舌を焼かれて悶えながらも、流し込むように鮭茶漬けを食べた。
この勢いは、あきらかに空腹に見える。
他の意図があって、わざとアピールしているわけじゃなければ。
いかんいかん、俺はさっきからこの人を疑ってばかりじゃないか。
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