二夜

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置いておいた人参がしんなりしたので、揉んでからさっと水洗いし、ぎゅっと水を絞る。 その人参に、みりんで味噌を溶いたものをかけ、から炒りした胡桃を荒く砕いて一緒に混ぜ合わせる。 これで完成。 両方を少しずつ小鉢に盛り付けて出す。 「どうぞ。こちらは人参ともやしのナムルです。少し酢を効かせてあります。こちらは、人参と胡桃のサラダ。人参はしんなりしていますが、生です。」 味も食感も変えてみたがどうだろう。 一応、亀野さんに味見をしてもらってから、お持ち帰りにしてもらおう。 最悪、人参のスティックサラダでもいい気がしないでもないだ。 亀野さんは、まず、ナムルをゆっくり口に運んだ。 丁寧に何度も咀嚼し、ビールを一口。 「あー、いーいでーすねー。さっぱーりーしてーるー。酢はー、疲れーにもーいーいですーからー、特訓中ーのー兎さんーにーぴったーりー。」 のんびりまったりした口調で誉められた。
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