23519人が本棚に入れています
本棚に追加
次に、人参のサラダを一口。
「甘めーでー、くるーみーが香ばしいーでーすーねー。」
しんなりしたとはいえ、それなりに歯応えがある人参。
胡桃は好みでいいと思うし、ゴマを使えばゴマ和えにも出来るんだが、ナムルがゴマ油を使っているので、少しアレンジしてみた。
「どちーらーもー、結構でーすー。ありーがーとーうごさーいーますー。」
合格が出たので、俺は使い捨ての容器にナムルとサラダを別々に詰めた。
代金を払って、亀野さんが帰ろうとすると、木戸が立ち上がって亀野さんの手を握り、ぶんぶん振った。
「ありがとう!亀野さん!俺、明日からも頑張ってのろく仕事をするよ!」
だから待て、木戸。
亀野さんが言いたかったことは、そうじゃないってわかれ!
「阿呆か、こいつは・・・。明日も兄弟子とやらに馬鹿にされてしまえ。」
ミハイさんの情けなさそうな表情に、俺はおもわず頷きかけて、慌てて首を振った。
危ない危ない。
最初のコメントを投稿しよう!