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「みんなイイ!? あたしの秋ちゃんなのよ!! おるこの秋!! あたしの自慢の秋ちゃんなのよ!! おるこの秋!! おるこの秋なんだから!! そこんトコ周知徹底してくんなきゃなんだから!!」
「うわぁー! 河鹿さん、恋愛成就、おめでとう!」
「河鹿さんのラブラブ! もち、祝福するし、応援するから!」
「っていうか、河鹿さんの彼氏にさぁ、イジメとかできるわけないじゃん!」
「だよな、だよな。まだまだ死にたくねぇーしな!」
「そうそう! ホント、アイドル河鹿薫子ファンの皆さんから殺されたくないしぃー!」
――えっと……え? 何これ? どうなってんの?
「隠れアイドルの浅間君、全校生徒のアイドル河鹿さんとラブラブおめでとう!!」
――クラスメイト全員、みんな、昨日までのボクを見る冷たい視線なんて皆無っていうか……
「浅間君、今までイジメとかゴメンなさい!」
――みぃーんなさ、シコタマのこと、スコブルをも、ビックリするくらいに温かい目でボクを見ちゃってるし……
「あたしも応援する! 浅間君から許してもらえるまで、メッチャ二人を応援しちゃうから。ホントだから」
――え? えぇー!? 何で? どうして?
ボクには全然意味は解らないが、何だか一種異様な勢いで、クラスメイトの全員が勝手に盛り上がっていたりする。
――えっと、あの……はあー? 何がどうなってんの!?
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