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「でも、あたしの秋ちゃんなら、うふふ……大好きな秋ちゃんなら、あたし……秋ちゃんからなら……」
「へ? はい?」
「あたしの胸とか色々触って欲しいかなぁーみたいな……」
「お、お? お、お?」
「あ、いやん!! いやん!!」
「お、お、おおお? おるこちゃん?」
「あたしってば、メッチャ恥ずかしいこと言っちゃったし!! 秋ちゃん、今の無し無し!!」
――うーわ! おるこちゃんの照れ隠しのモジモジした仕草、激鬼バリ、シコタマのこと、スコブルも、メチャクチャ可愛いし!
「もう、秋ちゃんってば……そんなに見つめたりしたら、あたし、ハズイってばぁ……」
――と、その時……っていうか、あっちゃぁー!
いつも通りの威勢の良い声を張り上げながら、
「おい、こら! お前ら何やってんだ? ほら、早く席に着け! モタモタしてるとデコピンだぞ!!」
なんて、ズカズカとドカドカと、我がクラスの担任が教室にやってきてしまったのだった。
「うーわ、クラスメイト全員、大慌てで自分の席に駆け込み座りしちゃってるし」
――もちろん、ボクも自分の席に駆け込み座りをやらかしているなんてことは楽屋ばなしみたいな……
「あぁーあ、スコブルのこと、シコタマ美少女でメチャクチャ可愛くて、有り得ない位にセクシーなおるこちゃんを……」
――あぁーあ……ボクはさ、もっと、もっと見つめていたかったんだけど……
ちなみに、我がクラス担任の名は三浦弘志といい、彼のニックネームはガンジーだったりする。
――でも、やっとクラスが平穏無事に静かになってさ、ボクはホっとしちゃったかもだよ……
「そのガンジー先生がホームルームを始めたため、おるこちゃんとボクを餌にしながら異様に盛り上がったクラス内の落ち着かない空気、そんな居心地の悪い空気から解放されて安堵したボクだ……なんてのは内緒ばなしだよ」
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