KISS KISS KISS

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KISS KISS KISS

★  そして、とてつもなく早くも、スコブルをも、シコタマ、呆気なく次の日の朝がやってきた。  ――あぁーあ……今日もさ、懲りずに登校しちゃったボクだし……  いつものように、あたかも恒例行事のように、情け容赦もなくクラスメイトたちからイジメを受けるはずのボクだったりする。  ――それに加えてさ、河鹿薫子からもイジメを受けるはずのボクみたいな…… 「そんなのなんて百も承知してるボクなんだけどさ……でも、登校拒否なんてのしてたら出席日数足りなくなって高校受験資格もらえなくなるし」  ――世の中って理不尽だよね。進学するためにイジメられに来なきゃイケナイんだしさ…… 「いやはや、しかしさぁ、ボクは毎日毎日イジメられちゃってるってのにさ……」  ――良くもまあ、登校拒否をやらかさないよね……  なんて、我ながら感心するくらいの凄まじいイジメが待っている教室へ、ボクはうつ向き加減の姿勢で極力のこと音を立てない様に細心の注意を払いつつ、独り寂しく恐る恐ると入って行ったのだった。 ★
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