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「浅間、お前な、『どうして自分が生徒会長にならねばならないのか』と思っているだろう?」
「うん、ガンジーの言うとおり、思いっ切りボクは……」
「こら!! だから、ガンジーと呼ぶな」
「あ、三浦先生ごめんなさい」
「そういえば、お前……」
「へ? 三浦先生?」
「最近、急に河鹿薫子と仲良くなっただろ?」
「え゛? あ゛っ!! えっと、あの……」
「おいおい、浅間、担任の俺の目は節穴じゃないぞ」
「あの……えぇーっと、その……」
「なあ、浅間?」
「はい? 三浦先生、何ですか?」
「河鹿なら喜んで推薦してくれるんじゃないか?」
「えぇー!? そんな、あの……って、え゛ぇー!?」
「河鹿だってな、自分の彼氏が生徒会長だなんて、そりゃ鼻高々だろう?」
「うわぁ……そう来ましたか」
――っていうか、それ以前にさ……
「千載一遇のチャンスがあるなら、お前、やらなきゃ勿体無いと思わないか?」
――いや、だから、それ以前にさ……
「こんなチャンスなんてな、そう簡単に得られるもんじゃないんだぞ」
――だから、それ以前に……どうして、ボクが生徒会長なんて、そんな『大それたモンになれ』みたいな話になっちゃってんの?
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