イジメられっ子アイドル

3/16
5人が本棚に入れています
本棚に追加
/16ページ
★ 「浅間、お前な、『どうして自分が生徒会長にならねばならないのか』と思っているだろう?」 「うん、ガンジーの言うとおり、思いっ切りボクは……」 「こら!! だから、ガンジーと呼ぶな」 「あ、三浦先生ごめんなさい」 「そういえば、お前……」 「へ? 三浦先生?」 「最近、急に河鹿薫子と仲良くなっただろ?」 「え゛? あ゛っ!! えっと、あの……」 「おいおい、浅間、担任の俺の目は節穴じゃないぞ」 「あの……えぇーっと、その……」 「なあ、浅間?」 「はい? 三浦先生、何ですか?」 「河鹿なら喜んで推薦してくれるんじゃないか?」 「えぇー!? そんな、あの……って、え゛ぇー!?」 「河鹿だってな、自分の彼氏が生徒会長だなんて、そりゃ鼻高々だろう?」 「うわぁ……そう来ましたか」  ――っていうか、それ以前にさ…… 「千載一遇のチャンスがあるなら、お前、やらなきゃ勿体無いと思わないか?」  ――いや、だから、それ以前にさ…… 「こんなチャンスなんてな、そう簡単に得られるもんじゃないんだぞ」  ――だから、それ以前に……どうして、ボクが生徒会長なんて、そんな『大それたモンになれ』みたいな話になっちゃってんの? ★
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!