1 呪いとレモンティー

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1 呪いとレモンティー

ザザッ・・・と、さざ波の音が聴こえる。丘の上にある校舎から見える海。 それを、内心バクバクしながら眺めているのは、私。 ああ~~~~~っ、緊張する・・・! ・・・でも、今日こそは。 告白するんだ。 今日こそ、一紗(かずさ)先輩に_______! 一日の貴重な昼休み。告白にはこの時間しかない。 とりあえず今は、先輩を呼び出したので来るのを待つ。 ・・・あいつ、来ないよね。 と一瞬考えたけど、大丈夫なはず。 「・・・あ、爽宮(そみや)さん?」 一紗先輩の凛とした声が聴こえた。振り向くと、そこには先輩がいて。 「一紗先輩!」 さらさらした黒髪。甘いベビーフェイス。なのに、どこか大人っぽい雰囲気も漂わせている。すらっとした高身長も印象的。
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