story 1

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ねぇ、ねぇ、世の中の男子たち。 聖なる液、出ちゃってる途中ってさ なに、快感なわけ? なに、その辛そーな、イキ顔。 独りよがり過ぎて 笑っちゃうんですけども。 ↑ だいたいのオトコはこーんな感じ。 キモチくなくてキモイ。 そこ、触ればいいと思ってんの? そこ、あんま掻き混ぜないでくれる? そこ、濡れてんのはあんたのおかげじゃないし? いたい いったい! “ 痛いってば!もうっ! バッカじゃないの! エーブイ見すぎだろ ” あーぁ。 いつまでこんなことしてんのかなー。 「じゃあ、先に出るから」 頭をスルリと撫でられた。 そうやって身体もヤワヤワ撫でてよ。 「はーい、部長」 「みーぁ、部長はやめろ、部長は」 先に出した癖に なーに上から目っ線かましちゃってるわけよ。 ヘボ部長。 ベッドの上でヒラヒラと手を振り チラリと舌を出しておく。 歯、磨きたい。 部長のおちんちん様、マジいただけないし。 いや、いただいたんだけど。 イヤ。 全身をミラー確認した後 ヘボ部長はまたこっちを見て、スマイルを投げてやっと出て行った。 「いらない、その笑顔」 ま、いっか。 立ち上がってすぐさま向かったのは洗面。 歯磨きをする間にバスタブにお湯を張る。 「ふふ……」 口の周り泡まみれ。 綺麗になーれ 綺麗になーれ いー感じで磨いてるとこに ベッドの脇に置いたスマホが鳴った。
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