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「と言うか、勝手に連れていくぞ!來人!早く来い!」
「神代さん!・・・もう・・無茶苦茶なんだから」
「知ってるだろ?俺は自分の決めたことは意地でも通すんだ」
悪戯が成功した時の子供の様な、無邪気な笑顔でそう言い放った神代さんと、それを呆れた顔でブツブツ言いながら、結局苦笑いを浮かべて許してしまっている花宮さんに挟まれて、僕はいつもボーッと座っている公園を後にした。
「サヤちゃんに電話しとかなきゃ、後で何言われるか・・・」
「・・・大丈夫・・・もう・・言った・・」
「え?早くない?・・あ、僕達が言い合いしてた時かな?ごめんね・・ほんと無理矢理・・・」
「・・そうなると・・・思ってた・・気にしない・・で・・」
「何二人でコソコソ話してる?置いてくぞ?」
車を取りに行っていた神代さんが、少し不機嫌そうに此方を見ながら早く乗れと顎で示してきたので、僕達は急いで車に乗り込んだ。
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