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あれから大学を卒業して、皆バラバラに仕事を始めた。
僕の記憶は未だに戻りきっていない。
深稜達と会う回数も、休みが合わなくて少なくなっていった。
―――卒業する時に、泣きそうな深稜を僕は遠くから見ていた。
あの日・・・
迎えに来たあの日、深稜から言われたんだ。
「っ――なんでっ・・・
覚えてないから仕方ないか・・・あのね俺達はちょっと仲良くなったんだよ。
あと、君のお母さん、志穂さんに言われて迎えに来たんだ・・・
柊君・・・・」
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