第1章

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そう言った時の深稜の顔は泣きそうで、でも笑顔だった。 和泉達にお礼を言って、深稜と並んで家に帰ったけど、その時深稜はほとんど無言だった。 家に帰った時には、僕に抱きついて泣いている海斗を宥めながら母さんと話をしていた。 2人は何故か難しい顔をしていたけど、僕は海斗を抱き締めて宥めてあげるのに精一杯だった。 「えっと・・・ただいま・・・」 「お帰り湊♪ほら!海斗ももう泣かないの!朔君・・・取り敢えず上がって♪お礼もしたいし!」 「いえ、俺は・・・」 「いいから♪ほらほら♪」 ほぼ強制的にリビングに連れていかれた深稜を見送って、未だに玄関にいた僕達も1度それぞれの部屋に戻った。 .
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