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「朔君・・・ありがとう。朔君も辛いのに頼んでしまってごめんなさい。湊も今だけだと思うから思い詰めないで、何かあったら何時でも頼ってね!」
「いえ、俺が湊の顔を早く見たかったんで♪
・・・ただ、
俺だけ過去に置いて来てるなんて、湊は俺の事嫌いだったのかなぁって・・・」
「そんな事ない!!朔君が居たから私達家族は本当の意味で仲良くなれたし、あの子見た目にはあまり分からないけど・・・良く笑っていたもの♪
それは朔君があの子を変えてくれたからよ?
記憶の事は分からない、でもそんな事・・・朔君の事が嫌いなんて有り得ないわ!」
志穂さんは俺の言葉に真剣に答えてくれた。
俺は苦笑いしていた顔をいつの間にか歪め、志穂さんの目を見ながらさっきの言葉を胸にしまいこんだ。
「ありがとう・・ございます、思った以上に自分が弱ってました。
でも、湊が思い出してない以上、俺が頻繁に此処に来る事は出来ないと思います。
メールや電話で連絡をしても良いですか?」
「当たり前じゃない♪貴方は私の息子同然、って言ったら紫音ちゃんに怒られちゃうかしら♪」
「大丈夫ですよ♪母さんも湊見せた時に、同じ様な事言ってましたから。」
一度俺の母(深稜紫音)が帰国した時に、二家族一緒にご飯を食べに行った以来、母親同士仲良くなってすっかりお友達だったりする。
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