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「湊君!こっち向いて―」
「・・・はい・・?」
カシャッ・・・
「ごめんな、ありがと♪」
呼ばれて振り向いたら写真撮られた・・・
まぁあの人の事だから気にしたらいけない。
「・・・お前ボーッとしてると、いつか写真集作られて売り出されるぞ?」
「・・・・誰?・・」
「あぁ?・・っとそう言えば自己紹介してなかったか?・・俺はアイツの相方の神代月夜。來人のバカに律儀に付き合わなくていいぞ」
神代月夜(かみしろつきや)と言った男はさっき僕の写真を撮った花宮來人(はなみやらいと)の知り合いらしい。
「・・・大丈夫・・・」
「ならいいけど、何かあったら俺に言え。お仕置きしとくから♪」
笑顔で來人さんを見ながら、楽しそうに言い放った月夜さんは少し怖かった。
「・・喧嘩・・・ダメ・・?」
「喧嘩にならないから安心しろ。やっと同じ場所に居るんだ、無駄な時間は過ごさないさ・・・」
意味は分からなかったが、來人さんを見る目が優しくて僕は少し來人さんが羨ましくなった。
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