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原始人B「で、どうだった。惑星探査の結果は?」
原始人A「地球か。まだまだ未開の星だな。なにせいまだに服なんか着て、料理に火を使っているんだからな。確かに服はファッションですむが、火を使っているなんて信じられないだろう?」
原始人B「アハハ。火か。火な。あれは俺達の母星では、まず使わないな」
原始人A「そうだな。敢えて使わなくても日常生活になんの問題もないからな。むしろ火事になったりしたら、それこそ大赤字だぜ。やれやれだ」
原始人B「……未開の星と。よし、調査結果を母船に送信しておいたぜ」
原始人A「じゃ、帰るか。疲れたぜ」
…――そうして未開のジャングルから静かに飛び出すハイテク宇宙船。
巧みに操縦しているのはあの原始人。
火を怖がった原始人。
「お、あれはUFOかッ! マジかよ。原始人とかUFOとか、今回の旅行は信じられない出来事ばっかり起るぜ。今年は何かいい事が起るかもな。アハッ」
と俺は釣った魚を手に現代社会へと帰っていった。
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