社員№001 桃山素子

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「私たちに聞くより本人と話した方がよくないですか?」 人の噂的な物ほどアテに鳴らない事は無い。 「いや、事務方からの視点って大事だと思うよ?営業本人に聞いても嘘つくかもしれないし」 「最初から疑ってかかるんですか?」 「そーいうわけではないけど」 いつの間にか来ていた課長のランチはすっかり空になっていた。 私と小松の話を聞きながら食べたんだろうけど、全然気配しなかった! 「課長って食べ方綺麗ですね」 「それはどうも。何かデザート頼む?2人とも、奢るよ」 「いえ、私は「やった!!何にします!?先輩!!」 小松に被せられて、結局ミニパフェを頼んだ。 「ごちそうになります」 「頼りないかもしれないけど宜しくねー」 ランチについていたコーヒーを飲みながら課長は笑った。 .
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