社員№001 桃山素子

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出来る。 課長の1日の仕事を見ての感想だ。 何この人、めっちゃ仕事出来る。 兀脇係長が全然ダメだったわけじゃないと思う。 けど、一連の作業の流れを把握した後の整理が尋常じゃない。 「課長はなぜココに配属されたんですか?」 思わず、そう聞いていた。 一日の業務日誌の整理をしていた時の事。 「うーん、まだナイショ」 ニヤッと不敵に微笑む。 一体何を企んでいるんだろうか。 「せんぱーい!課長の歓迎会しましょうよ!!」 すでに仕事を片付けて帰る準備万端の小松が言う。 「今日!?急すぎない?」 「えー?先輩何か予定あるんですか?」 ねぇわ。 「…ないけど」 「課長は?予定あります?っていうか、もうみんなに声かけちゃいました♪」 歓迎される本人の予定を聞かずに人を集めると言う仕事の速さはどうかと思う。 「予定ないよ。お願いしようかな」 「お任せください!!」 パパパッと店の予約、声を掛けた社員に連絡などをこなす小松。 この行動力と情報力は賞賛に値する。 支店長と営業の2人と既婚者の山本さんは来れなかったけど、合計6人で課長の歓迎会をする事になった。
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