社員№001 桃山素子

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きらきら きらきら 私の周りはいつでも輝いていた。 全ての中心は自分だと信じて疑わなかった。 いつか、どこからか素敵な王子様が現れて私を攫っていくの。 「お前、ブスだよな」 ・・・・。 は? よそのクラスの男子に全校集会の時に言われた。 「なんでそんなに髪の毛伸ばしてんの?ちゃんと洗えんの?」 私の髪は背中の真ん中ほどまで伸びていて、それを左右にわけてお下げにしていた。 …これは、来たるべき日の為に魔力を蓄え…じゃなくて、願掛けのようなものなわけで。 「…ちゃんと洗ってるよっ!」 私が言えたのはそれだけだった。 私は、輝いてなんかいない。 周りが輝いていただけだった。
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