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初めての試合
ぺこっ。
学生服をきちんと着こなした学生から挨拶された。
「僕はこの学院の生徒会長を務めさせて頂いている堺透(さかいとおる)と言います。以後お見知りおきを」
うわーちゃんとしてる。
彼を真似て私も挨拶を済ませる。
そして、先生らしき人が審判をやってくれるらしい。
「ではこれより、試合を始める!!
審判を務める鈴木だ!試合後の文句は一切認めん!これより試合を開始する!
はじめ!!!!!!!」
鈴木先生という人から開始がかかると
堺くんは一礼して、「では」
と言い姿を消す。
詳しくは素早く動いたのだ。
「本気でやれってことだよね・・・・・」
ここには人がたくさん・・・・・。
紫穂さんはもちろん、あの狸さんことタクトさんというお偉さん、この学院の教師達、帰るつもりでいた生徒達。
かなりの数のお客さんだ。
と、この状況の整理をしていると足元が揺れる。
「っと、危ないな~」
私は飛び退き、元いた場所はベッコベコになっていた。
ちなみに下はコンクリート。
練習場的なところだ。
「へ~僕の速さについて来れますか
ではこれは」
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