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「今日は転校生を紹介する。入りなさい」
「はい!」
ん?
「ちょ!結構イケメンじゃない?」
「山崎くんに並ぶレベルじゃない!?」
女子達が騒ぐ。
げっ・・・
「高峯颯太(たかみねそうた)です!こないだまでアメリカにいました!そうたんとかそうたきゅんって呼んでくれると嬉しいぞ!宜しくぅ!」
さ、さっきの無神経男ーっ!!
「はいはい!しつもーん!高峯くんはどんな女の子が好きですかー?」
「俺はね、ツンデレな子が好き!ジャパニーズカルチャーだよね、ツンデレは。ラブコメに欠かせない存在だよ!」
うざいな・・・果てしなく。
「じゃ、じゃあ・・・高峯は高瀬の隣に」
「あーっ!さっきの黒猫パ・・・」
彼が私に気が付く。
っ!
私は思いっきり机を叩く。
「宜しくお願いしますね?高峯颯太くん」
私は彼を睨み、言った。
「こ、こっわーい!ごめんって!」
「はぁ。先生、早くホームルームを始めてください」
「あ、ああ」
奴が隣の席とかついてないのは私の方かもしれない。
「君が隣かぁ。嬉しいなぁ!高瀬さん?」
高峯くんはニコニコしながら言う。
「宜しく」
「ね、下の名前教えてよ?」
「うみですが」
「じゃあ、うみうみ・・・いや、うみたそって呼ぶね」
「ぶっ飛ばされたいんですか?」
「ひっ!だが、バイオレンスなJK嫌いじゃない!」
私の高校生活、これから嫌な予感しかしない!
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