第1章 不機嫌なプリンセス

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「今日は転校生を紹介する。入りなさい」 「はい!」 ん? 「ちょ!結構イケメンじゃない?」 「山崎くんに並ぶレベルじゃない!?」 女子達が騒ぐ。 げっ・・・ 「高峯颯太(たかみねそうた)です!こないだまでアメリカにいました!そうたんとかそうたきゅんって呼んでくれると嬉しいぞ!宜しくぅ!」 さ、さっきの無神経男ーっ!! 「はいはい!しつもーん!高峯くんはどんな女の子が好きですかー?」 「俺はね、ツンデレな子が好き!ジャパニーズカルチャーだよね、ツンデレは。ラブコメに欠かせない存在だよ!」 うざいな・・・果てしなく。 「じゃ、じゃあ・・・高峯は高瀬の隣に」 「あーっ!さっきの黒猫パ・・・」 彼が私に気が付く。 っ! 私は思いっきり机を叩く。 「宜しくお願いしますね?高峯颯太くん」 私は彼を睨み、言った。 「こ、こっわーい!ごめんって!」 「はぁ。先生、早くホームルームを始めてください」 「あ、ああ」 奴が隣の席とかついてないのは私の方かもしれない。 「君が隣かぁ。嬉しいなぁ!高瀬さん?」 高峯くんはニコニコしながら言う。 「宜しく」 「ね、下の名前教えてよ?」 「うみですが」 「じゃあ、うみうみ・・・いや、うみたそって呼ぶね」 「ぶっ飛ばされたいんですか?」 「ひっ!だが、バイオレンスなJK嫌いじゃない!」 私の高校生活、これから嫌な予感しかしない!
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