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「へぇ?中学三年間はアメリカにいたんだ?」
「うん!おかげで金髪ギャルとたくさん仲良くなれたけどね」
休み時間になると、高峯くんはもう優也達のグループに囲まれていた。
高峯くん、いかにもクラスの中心グループが似合うタイプだものね。
「てか、高峯。うみと知り合いだったんだ?」
げっ!
優也、何聞いてるのよ!!
「うん!今朝ナンパして振られた」
あれ?
まあ、さすがにパンツの事は言わないか。
焦った!
「すげぇな、高峯。高瀬さんに声かける男子なんて滅多にいねぇのに」
「でも、山崎くんは高瀬さんと仲良いんでしょ?今、呼び捨てにしてた」
高峯くんは優也に言う。
あ・・・
「ま、まあ幼馴染みだからな。家も隣だし」
「えー!何そのラブコメみたいなの!羨ましいよ!」
「あはは。実際はラブコメとかねぇから。てか、山崎くんじゃなくて優也で良いよ。俺はソウって呼んでも良い?」
「うん!良いよ!よろしく、優也ー!なんかすっごく仲良くなれそうな予感」
「あはは。なんか初対面とは思えないな、ソウは」
優也、相変わらず人と仲良くなるの早いなぁ。
「ね!高峯くん、今日早速うちらとカラオケ行こうよ!優也も部活休みだし」
「カラオケかぁ。洋楽縛りになるけど良い?」
「えっ!何それ。超聞きたい!!ね、愛莉!」
「うん!英語とか超上手そう」
「オッケー!そうだ、うみたそも一緒に行こうよ!」
へ!?
高峯くんにいきなり名前を呼ばれ、私は驚く。
「何故私が?」
「うみたそのエンジェルボイス聴きたいからさ!」
「私は帰って勉強するから」
「うみたそ!良いじゃーん!」
「私は誰とも馴れ合う気はないからほっといて」
私はそう冷たく言い放つと、教室を出る。
「高瀬さんって相変わらず嫌な感じ!」
「あんな冷たい人間初めて見た。ね、愛莉ー?」
「う、うん・・・」
「うみ・・・。」
もう誰にも裏切られたくない!!
あんな悲しい思いはしたくない・・・。
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